(500)日のサマー

『「(500)日のサマー』、先週末に観て来ました。
どうしてもこの映画が映画館で(←ポイント)観たくて悶々としていたのですが、「日曜は家で仕事するから、遊びに行ってきたら?」という夫の言葉に甘えて、久しぶりに一人で映画を楽しむことが出来ました。しかも本当に良い映画で大満足!色々な方がブログでこの映画を紹介されていましたが、ストーリーはもちろん、映像や音楽、ファッションetc、細部に至るまでこれでもか、とツボをつかれてしまいました。
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主役の2人の雰囲気がすごく良くて、会話の内容に色んなバンドやら小説やら登場するので、映画の中のカップルというよりも実際にこの2人がいるような感じで見入ってしまいました。インディーズの音楽が映画に使われることは良くあることだけれど、作中に流れるだけでなく、会話にも、小物にも、そしてファッション(トムのバンドTシャツ・・・)にも出てくる恋愛映画って、私の知ってる限りではこの映画がダントツです。しかし男女の出会いにThe Smiths持ってくるなんて、ある意味で直球(?)ですね。トムがカラオケで"Here Comes Your Man"(PIXES)歌うのも、"Love Will Tear Us Apart"(Joy Division)のTシャツ着てるのも、ウィットが効いていて面白い。アメリカでこの趣味だから、ナードに分類されるであろうトムですが、サマーとの出会い以来、シャイな雰囲気の彼がはじけている感じがすごく好きでした(笑) ミュージカルのシーンなんか、まさにそうですね。

個人的にはストーリーが時間軸に沿ってなかったり男性視点で描かれていることや、監督がバンドのPVを手掛けていたというところで、ミシェル・ゴンドリー監督の『エターナル・サンシャイン』を思い出しました。ちょっと気弱な男性と奔放な女性、という組み合わせも似てる気がします。両方好きな作品ですが、キャスト的にはこちらの作品の方が好きでしたね。ジョセフ・ゴードン=レビットとズーイー・デシャネル、とにかくオシャレで絵になる2人だなーと思います。しかしズ―イーちゃんがDeath Cab For Cutieのボーカルと結婚していたなんて知りませんでした。

この映画の後で、仲の良いAちゃんと食事&お茶したのですが、Aちゃんも私と趣味が似ているのでこの映画の話で大いに盛り上がりました(笑)久しぶりに行ったNid CafeやA to Z Cafe、居心地が良くて思わず長居。たまにはこういう時間が作れたら良いなーなんて思いました。



The Smithsで出会った二人は別れたわけですが、その後サマーはオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を読んでいる時に結婚相手と出会う、っていう話について思うこと。

The Smithsのボーカル、モリッシーがワイルドのファンだという話は有名で、歌詞にも"Wild is on mine"(自分にはワイルドがいる)って登場するくらいなのですが、これがなんかトムにとっての皮肉というか、「サマーといくら好きなものが同じでも、彼女と似たような趣味を持っている男性は他にもいる」っていう感じなのかなーと思いました。
トムが仕事を辞めるシーンも、なんか"Frankly, Mr.Shankly"の歌詞ような開き直り方だし、サマーとケンカして振られてからの落ち込み方は、"The Boy With The Thorn In His Side"ですか?っていうぐらい繊細で、全体的にThe Smithsへのオマージュなのかなと感じる場面が多々あり。だからThe Smithsファンとして、とても直球なトムの存在は好感が持てるものでした(笑)あんなイケメンなThe Smithsファン・・・、ある意味ずるいですけどね。

まあ、The Smithsが好きな男女の出会いは珍しいのかもしれませんが、類は友を呼ぶというし、十分有り得ることだと思うのですよ。だからトムが「運命だ!」と舞い上がった気持ちもわからなくもない半面、その先にあるサマーの気持ちを理解出来なかったという点では、切ないけど納得出来るラストだなーと思いました。
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by skintandminted | 2010-02-22 23:17 | movie


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