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Get Stoned

Get Stoned_d0012451_14363232.jpgようやく観に行きました、『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(原題『STONED』)
これは公開前から気になってた映画で、Rolling Stonesのファンだから、というよりは音楽やファッションが大好きな60年代の映画だから。

ストーンズの創始者であり、音楽的才能に溢れていたブライアン・ジョーンズ。彼はバンドを脱退した約1ヵ月後、自宅のプールで沈んでいるのを発見され、アルコールとドラッグの影響で溺死したと報告された。
その謎の死に至るまで、ブライアン・ジョーンズと周囲の人間との間でどんなやり取りがあったのかを描いた映画。

やたらにセックスとドラッグが強調される映画ではあったけれど、どの場面も60年代の雰囲気に溢れていて、キャストもそっくりさん(特にミックとアニタ!)、となればそれだけで飽きずに観れる。本当はもっとストーンズの演奏シーンや音楽に期待していたんだけど、この映画はあくまで人間ドラマ。特にブライアンがストーンズの脱退(事実上は解雇?)するまでの精神的な孤独感は伝わってきました。なんか、現実的なんですよ。お金のこととか、マネージメント側のエゴとか。。。まあ、全体的にはバンドよりもブライアンに同情的に描かれているので、この映画を観るとキースは別としてもミックが冷たすぎるだろう、って思っちゃいますが。
欲を言えば、死んでからのシーンはいらなかったような。"Happiness is boring"って台詞を最後に言うのですが、これ、本当にブライアンは言うのかなーって疑問。そんな綺麗にカッコよくまとめられても・・・・ってやや腑に落ちない感は否めません。
今ではブライアンが建設業者に殺害されたというのが通説で、映画でもそうなっていたのですが、なんだかやりきれない話です。ちなみに住んでいた家は『くまのプーさん』の原作者の家で、広い庭が美しい、郊外の古い一軒家。サイケデリックなブライアンのファッションに不思議と似合います。

・・・余談・・・
ブライアンはジミ・ヘンドリックスとも仲が良かったようで、作中ではストーンズに見放されたブライアンに「一緒に何かやらないか」とジミ・ヘンドリックスが誘うというエピソードが盛り込まれていましたが、お互いに27歳で不慮の死を遂げたことをふまえると、なんだか切なくなってしまいます。
あと、ソファでブライアン・ジョーンズが手にしていた小説が『Naked Lunch』だったり、エンディングの曲が解散してしまった22-20sの"Devil In Me"(名曲!!)だったりして、何かと嬉しい気分に。あ、ホワイト・ストライプスの曲(名前忘れました・・・)やリバティーンズもカバーしたことがあるSmall Facesの名曲"Lazy Sunday"なんかも使われていました。
by skintandminted | 2006-09-06 15:25 | movie


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