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Factory Girl

映画『Factory Girl』観ました。
シエナ・ミラー主演と聞いたときから気になってたんですが、期待以上に良かったです。
シエナはイーディのイメージとは少し違うかな、とも思ったけれど、ショートヘアもメイクも良く似合っていたし、やっぱりモデルのような体系なので60年代ファッションが映えるんですよね。あえて言うならばイーディが中世的な顔立ちなのに対して、シエナは美人顔という違いかなあ。ガイ・ピアースのウォーホルも良かったです。ヘイデン・クリステンセンのディラン(この映画ではディランの名前を出せなかったのでビリーという名前ですが、ディラン役です。)は、やっぱりちょっとイメージ違うんですけど、まあ、ハンサムですよね(笑)なんかヘイデンって顔が整い過ぎてるためか、たまに表情がぎこちなく思えるのですが、、、 (ファンの方、ごめんなさい。)

Factory Girl_d0012451_9253056.jpgこの映画の見所の一つはもちろんファッションなのですが、イーディという人に焦点を絞ることによって見えてくるウォーホルの人物像やFactoryの内情もとても興味深いです。彼女は彼らの虚栄や虚無を表す、とても象徴的な存在だったんじゃないかと思います。特に映画後半、"Superstar"という皮肉なレッテルを完全に捨てることも繋ぎ止めることも出来ない彼女の不器用さは観ていてとても心が痛い。(←の写真はシエナ)

Factory Girl_d0012451_925532.jpg(←は本物のイーディ)
私がイーディ・セドウィックを知ったのは大学生1年生の時。もともとはアンディ・ウォーホルらに代表されるNYアンダーグラウンド文化に興味を持って調べていたのだけれど、彼女の伝記などを読むうちに、私の中でのウォーホルの株は大いに下がってしまった。繰り返されるモンローのイメージのように、ウォーホルは次々と"super star"を創りあげては何にも執着せず、インタビューではいつも煙に巻くようなコメントをしていて、いくら調べてもあまり夢中になれなかったというのが正直なところ。2人の間で何があったのかは正確にはわからないし、イーディの悲劇はウォーホル一人のせいではないけれど、ミューズを見捨てるアーティストだなんて、と正直ガッカリしてしまったのを覚えている。でも、だからこそウォーホルの周りには常に刺激的な人たちがたくさんいたのだろうし、60年代のNYはあそこまで面白かったのかもしれないけれど。。
話がイーディから逸れてしまったけれど、お洒落でポップな60年代の裏側というものが見えるこの映画、なかなか面白かったと思います。



この映画のVelvet Undergroundのニコ・・・。怖いです。私の中でのニコのイメージはもっと美しいのですが。ルー・リードはウォーホルもニコも好きじゃなかったそうですが、そういう人たちから独立して音楽をやってたという話を聞くと、NYアンダーグラウンド文化=ポップに思えてしまう。で、その更にアンダーグラウンド、というか独自の道を歩んだという意味で、なんてぴったりなバンド名だろうと思ってしまいました。
by skintandminted | 2008-01-28 10:58 | movie


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