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Sale in TOP SHOP & H&M

最近イギリスはいよいよ暖かく、日も長くなってきました。
この季節でも20時過ぎまで明るいのはなんだか楽しいです。

私の住んでいるブライトンは海辺の街ということでなんとなくリラックスした雰囲気があり、散歩にもぴったり。徒歩圏内にはStarbucksやパブ/カフェ、レストラン、またCath KidstonやHigh Street系の洋服の店、ヴィンテージショップ、Habitatなどのインテリアショップなどがあります。このブログで紹介したコンサートや映画も歩いて観に行ってますし、そういう意味ではとても便利。コンパクトにまとまっているため、交通費がまったくかかりません(笑)東京で生まれ育った私には物足りない点も多いのですが、都会に行きたければロンドンまで電車で1時間ですし、なかなか住みやすい街だなあと今更ながら思います。

でも散歩してて目に付いたものを購入してしまう・・・というのは悪い癖です。TOP SHOPもH&Mも掘り出し物を探す感じで楽しいので、つい寄ってしまうんですよね。イギリスに来て以来もっぱらプチプラな格好ですが、最近はZARAが高級そうに見える・・・という具合なので帰国したらどうなるのだろうと、ちょっとドキドキします(笑)自宅にある自分のワードローブも思い出せない・・・。

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最近の購入物はこちら。TOP SHOPのショートパンツとH&Mの帽子。両方Saleしてたのでショートパンツが£15、帽子はなんと£1でした。(この値段だったらフジロックでなくしても惜しくない!)イギリスのお店はなぜかいつでもSaleコーナーがあって、びっくりするような価格になってるんですよね。日本にいた時は「安いから」という理由で洋服を買うのは避けてましたが、イギリスではCrazy Priceというか、ブーツが5ポンドとか帽子が1ポンドとか、「いや、これだけ安いなら買うよ!」みたいな感じになってます(笑)ショートパンツはボタンに錨のマークがあって、マリンっぽい感じなのでこれからビーチに行く時に良さそう。TOP SHOPは縫製もそこまで悪くないし、デザインもやっぱり可愛いです。High Street系でも、上手く着こなせれば十分オシャレに見えるし、そういう意味ではBritish Girlsに見習うことはたくさんあるなーという感じです。



すっかりコラム化してる日英比較ですが、今回はファッションのお話。私は街を歩いている人々を比較した時は、イギリス人よりもフランス人のテイストの方が好みだし、やはり日本人は全体的にすごくオシャレに気を使っていると感じるのですが、それでもイギリスって「ファッショナブル」なイメージがありますよね。特に文化と連結したスタイル(パンク、モッズ、ヴィクトリアン、トラッドなど)はイギリスのファッションの強みだなあと感じます。

いきなり結論付けると、ファッションは文化の一部で、その文化の影響力が大きいほど意味を増すのではないかと思うのです。そしてイギリスの場合、20世紀後半の多くのファッションスタイルはロックから派生していると思いますし、それがなければヴィヴィアン・ウエストウッドやアレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニーらのデザインも生まれてこなかったのではないかと思います。(あ、ステラはほんとにロックがなければ生まれてませんでしたね。笑)もちろんファッションのインスピレーションはどの文化からも生まれうるものですが、それでも今のファッションと音楽はまるで蜜月のような関係を保っていると感じます。

「ファッションはいつも音楽の後を追っていたんだ。叶わない片思いのようなものだよ。」

と誰が言ったのか失念しましたが、上手い言い方だなーと唸ってしまいました。要するに、私が考えるイギリスのここ半世紀のファッションは、ロックからの影響がとても大きくて、そしてロックもその文化から生まれていて、要するにその時代が面白かった国=ファッションをリードできる、という図式なのではないかと思います。長ったらしい説明で当たり前のことを言っていてすみません。

相反する文化が共存するイギリスで個性的なファッションが生み出されるのもわかるなあーと、今では納得していますし、逆に日本のファッションを考えたときも、やはり日本の文化の一部としての意味合いを強く感じます。基本的に「洋服」が海外からもたらされたものだという前提を踏まえると、それを自分たちの生活や好みに合わせて作り変え、どんどん向上させるという意味で日本はとても秀でていると思うのです。たとえば、セレクトショップ。デパート。雑誌。どれを取っても、「良いモノ」にかける情熱が素晴らしい、と思う。それが例えば世界の裏側の小さなブランドであっても紹介され、手に取る人がいる。もう既に訳のわからない文章になっているので更に書きますと、この日本の折衷主義というか、他文化の良いところを見習って昇華させる、というのは多方面に当てはまる立派な文化だと思うので、ファッションもそのように切磋琢磨されたのだと思いますし、「洋服」以前にも着飾る文化が発達していたのは着物を見れば一目瞭然で、そう考えるとやはり日本人は「着るものに拘りたい」という意識がとても強いのでしょうね。

ちなみに日本の雑誌が言っているような「British Style」なんてほとんど実際に存在してないです。周りを見渡してみても、どこにそんな格好してるイギリス人がいるの??という感じです。そして逆にこっちで売られている「Tokyo Street Style」みたいな本もあまり現実的ではないです。でもそれは他文化がどのように考えられえいるかを表す面白い見本のようなもの。個人的には、文化がますますクロスオーバー化する21世紀において、ファッションがどのように変化していくのかとても面白いなと思います。そういう意味で、最近のアジア系アメリカ人デザイナーの活躍はとても頼もしく思えるのですが・・・ちょっと話が飛躍しすぎでしょうか。ファッションについて書くはずが、いつの間にやらまとまりのない文化論になってしまいました。長くなったのでこのあたりで。
by skintandminted | 2008-05-04 09:43 | fashion


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