カテゴリ:movie( 33 )

『Sex and the City 2』

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私が初めて(?)長いシリーズを通して観た海外ドラマが『セックス・アンド・ザ・シティ』でした。
キャリーとビッグの恋の行方や他の登場人物が気になって、一度観ると止まらないほどハマりましたねー。
それに4人のファッション!
カジュアルな装いからドレス姿まで素敵で、けっこうな頻度で出てくるファッションネタも楽しい。
このドラマを観終わった後には物欲が刺激されて大変です。

というわけで気が付けば映画化第二段ということで、親友のAちゃんと観に行ってきました。
ちなみに息子は夫とお家でお留守番。
夫もSATC好きなので多少後ろめたいのですが、2人で映画に行くのはなかなか難しい。。。

今作は前作のように波乱万丈なストーリーではなかったけれど、豪華なロケ地にこれまたゴージャスなファッションが観ていて楽しい。
色彩的にもずっと明るくて、映画向けだなあーという印象でした。
純粋に良い映画かどうかは評価が厳しそうなところですが、4人が旅行するアブダビのシーンなんて観ているだけでワクワクします。
あー、行ってみたい。
むしろ、こんなホテルに泊まってみたい。
映画を観終わった後の感想は、「皆、お金持ちで良いなあ・・・」でした(笑)
マテリアスティックになる楽しみというか、高揚感を演出するのが上手だわ。
女に生まれて良かったなーなんて思ってしまう。
映画、まだまだ作れそうなので続編に期待です。

ストーリーは(ネタばれあり)
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by skintandminted | 2010-06-11 01:34 | movie

(500)日のサマー

『「(500)日のサマー』、先週末に観て来ました。
どうしてもこの映画が映画館で(←ポイント)観たくて悶々としていたのですが、「日曜は家で仕事するから、遊びに行ってきたら?」という夫の言葉に甘えて、久しぶりに一人で映画を楽しむことが出来ました。しかも本当に良い映画で大満足!色々な方がブログでこの映画を紹介されていましたが、ストーリーはもちろん、映像や音楽、ファッションetc、細部に至るまでこれでもか、とツボをつかれてしまいました。
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主役の2人の雰囲気がすごく良くて、会話の内容に色んなバンドやら小説やら登場するので、映画の中のカップルというよりも実際にこの2人がいるような感じで見入ってしまいました。インディーズの音楽が映画に使われることは良くあることだけれど、作中に流れるだけでなく、会話にも、小物にも、そしてファッション(トムのバンドTシャツ・・・)にも出てくる恋愛映画って、私の知ってる限りではこの映画がダントツです。しかし男女の出会いにThe Smiths持ってくるなんて、ある意味で直球(?)ですね。トムがカラオケで"Here Comes Your Man"(PIXES)歌うのも、"Love Will Tear Us Apart"(Joy Division)のTシャツ着てるのも、ウィットが効いていて面白い。アメリカでこの趣味だから、ナードに分類されるであろうトムですが、サマーとの出会い以来、シャイな雰囲気の彼がはじけている感じがすごく好きでした(笑) ミュージカルのシーンなんか、まさにそうですね。

個人的にはストーリーが時間軸に沿ってなかったり男性視点で描かれていることや、監督がバンドのPVを手掛けていたというところで、ミシェル・ゴンドリー監督の『エターナル・サンシャイン』を思い出しました。ちょっと気弱な男性と奔放な女性、という組み合わせも似てる気がします。両方好きな作品ですが、キャスト的にはこちらの作品の方が好きでしたね。ジョセフ・ゴードン=レビットとズーイー・デシャネル、とにかくオシャレで絵になる2人だなーと思います。しかしズ―イーちゃんがDeath Cab For Cutieのボーカルと結婚していたなんて知りませんでした。

この映画の後で、仲の良いAちゃんと食事&お茶したのですが、Aちゃんも私と趣味が似ているのでこの映画の話で大いに盛り上がりました(笑)久しぶりに行ったNid CafeやA to Z Cafe、居心地が良くて思わず長居。たまにはこういう時間が作れたら良いなーなんて思いました。

偶然だとは思いますが・・・(ネタばれあり)
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by skintandminted | 2010-02-22 23:17 | movie

All Tomorrow's Parties

d0012451_16241161.jpgナツさんのブログで知って以来、すぐにでも観たい!と思っていたこちらのドキュメンタリー映画『All Tomorrow's Parties』のDVDが届きました。
妊娠後期から現在に至るまで映画はもっぱらDVDで鑑賞しているのですが、(そしてそれが気楽で好きだったりするのですが)やっぱり音楽映画は映画館で観たかったなーと思わせる作品。
All Tomorrow's Partiesは毎年のラインナップを見るたびに、いいなーと思っていたイギリスの音楽フェスティバル。
この映画に登場するバンドは個性的だけれど面白い音楽をやっていて、名前を知らなくても十分楽しめました。
ナツさんも書いていたけれど、Lightning Bolt(とその客)のシーンが笑えて好きです。
夫はGrindermanとDaniel Johnstonが気に入った模様。
ATPには直接関係ない映像やら、雑談的な会話などが途中に挿入されていて、けっこう凝った編集になっていましたが、ライブ映像を引き立たせるもので、なかなか良い演出だなと思いました。(若干やりすぎる部分もあったけど、全体的には気になるほどではなかった。)
こういう映像を観ると、またライブに行きたいなあとしみじみ思う。

この前「ママはね、あなたのために今度のPavementの再結成ライブを諦めたのよ☆」と息子に優しく語りかけたつもりでしたが、顔は悔しそうにしてたかもしれない・・・(苦笑)
でもこれが息子以外の理由だったらと思うと、やっぱり行っていたと思う。
そして、行けなくても諦めがつく、というのもやっぱり息子がいるからなのだなーと。
まあ、ライブに限らず色々な部分でそういうことを感じます。
注射嫌いで面倒くさがりなのに、季節型と新型インフルエンザ両方のワクチンを受けに行ったし。
世のママさんたちは当たり前のようにやっていることでも、自分にとってはまだまだ慣れなかったり、違和感を感じたり。

息子と一緒に、少しづつ成長していけたらいいな。
そして息子が、lightning boltの面白さをわかってくれるような人になってくれたらいいな(笑。高望み?)
将来この子がどんな音楽を好きになるのだろう?と想像すると面白いです。
夫と、「アイドル好きになったりしてね」とかとりとめない話で盛り上がってます(笑)
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by skintandminted | 2009-12-19 16:59 | movie

男気溢れる映画2本。

最近観たい映画が多いな~と思っていたので、金曜日の夜に2本連続で観てきました。2本目が終わったのは夜中の3時過ぎ。たまにはこういう夜遊びも楽しいですね。どちらの映画も共通するテーマが「男気溢れる」感じで、非常に元気を貰いました。

d0012451_19271571.jpg『チェ/28歳の革命』は本当に観て良かった!撮影とかキャストとかストーリーとかモロモロ含めて「良い映画だったなー」っていう充実感がすごくありました。なんていうか、素晴らしい完成度という一言に尽きます。気に入った場面は、各国の代表者が集まる質疑応答のモノクロのシーン。淡々としてる中にも、革命への想いに燃えていた若き日のゲバラが印象的でした。もうゲバラがカッコいいのか、べ二チオ・デル・トロがカッコいいのかわからないくらい(意味不明)、ハマリ役です。カンヌで男優賞を獲ったというのも素直に頷ける。
ゲバラの映画としては、ガエル君が主演だった『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観ていたのですが、正直言ってベニチオのゲバラの方が似合っていたように思います。が、そんな感想を言うとベニチオのファンである彼に「ほらねー」とか言われてしまいましたが。

※だって、ベニチオって『ラスベガスをやっつけろ』の役が衝撃的だったのです。『トラフィック』とか『ユージュアル・サスペクツ』でも上手な俳優だなとは思ってましたが。

とにかく、続編も観に行こうと思います。

d0012451_1959191.jpg2本目は『シャイン・ア・ライト』。ローリング・ストーンズのライブ映像です。ほんと、それだけ。あとはちょこっとインタビューが入るくらいだけど、それが良いのです。だってライブがカッコいいから!60歳過ぎてやってるバンドで、こんなにカッコいいロックバンドがいるでしょうか。「若いこと・活動期間が短いこと・反体制であること」がロックバンドの常のようになっているにも関わらず、「60歳過ぎてもう活動歴が40年以上もあって、ビル・クリントンがライブのオープニング・スピーチを飾るロックバンド(それでもカッコいい)」なんて存在自体が前代未聞でしょうね。そして、今後もストーンズみたいなバンドは出てくるのだろうか・・・なんてことを思いました。
昔のインタビューでは、ミック・ジャガーの生意気そうな、でも悪ぶってる割には綺麗な英語の発音も聞けて大満足。(なんだそれ。)ストーンズ=不良っていうのが売り出した時(そしてその後も続くイメージ)の戦略だったようですが、やっぱりどこか中流階級の余裕と、教養を感じさせるのが私のローリング・ストーンズのイメージだったりします。「悪魔を憐れむ歌」も、何かの文学を元ネタにしてるんじゃないかって、大学教授が言ってましたし。

※ちなみに私のビートルズのイメージ(?)は、最初は真面目で正統派ぶっても、けっこう悪いこともやってました、ドラッグにも宗教にもハマりました、的なものだったりします。元も子もないですが・・・。

と少し話がそれましたが、映画館で夜中に観るのにはぴったりな作品で、最後まで眠くならずに鑑賞しました。臨場感があって、すごく面白かったです。大好きなジャック・ホワイトも出てきたしね!
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by skintandminted | 2009-01-18 20:26 | movie

Atonement(邦題『つぐない』)

d0012451_0105697.jpgイギリスでは昨年の秋に公開されたこの映画。とっても評価が高かったのと、原作を途中まで読んでいたので、「絶対観に行く!」と思っていたのですが、いつの間にか行く機会を逃してしまいました(涙)というわけで自宅で鑑賞したのですが、やっぱりコレは絶対映画館ですね!壮大な物語なので、大きなスクリーンが似合うと思います。映像も音楽も美しい。

率直な感想から書くと、とても好きな映画でした。近年のイギリス映画(特にラブストーリー)の中ではダントツかも。文学作品ベースにしてるだけあり、やはりストーリーが秀逸。Ian McEwanの小説はイギリスではとても評価が高く、繊細な描写と緻密なストーリー構成に定評があるようです。こちらの映画はそんな原作の良さを損なわずに映像化出来たのではないでしょうか。(やや時間が足りない感じもしましたが、うまくまとめてありました。)

子供の視点に着眼した作者はさすが。嫉妬や想像、羨望や疎外感など、子供(女の子)が抱えるものってすごく複雑だと思う。邦題の『つぐない』(なんで平仮名?小説のように『贖罪』の方が良いよ・・・)にはちょっと納得がいってないのですが、すごく深いテーマですよね。フランスの哲学者のデリダは「赦される罪など、赦すに値しない」というようなことを言っていましたが、確かにこれは償えない罪だなーと思ったのと同時に、人間の運命ってなんて脆いのだろうと感じました。

主演の二人の演技がとても良かったです。キーラ・ナイトレイは、ハリウッド作品よりもこういう映画の方が似合う。知的でお嬢様っぽいルックスが、役柄にぴったりだったのです。しかし1985年生まれだなんて全然見えません。見た目も演技も貫禄十分。
ジェームズ・マカヴォイは個人的に好きなタイプの俳優なのですが、やはり素敵でした(笑)『ペネロピ』でもやさぐれお坊ちゃん役が好評でしたね。今度はアンジェリーナ・ジョリーとハリウッドのアクション系映画に出るようです。(でも個人的にはイギリス映画の俳優であって欲しい。。。)
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by skintandminted | 2008-04-26 00:05 | movie

『Be Kind Rewind』

『Sweeney Todd』を観る気満々で映画館へ行ったのですが、なんと水曜だけ上映してないということが判明。(イギリスの映画館は頻繁に上映作品が変わるので面倒。)困ったなーと思ったら、なぜか次の日から公開のはずの『Be Kind Rewind』がやっている!ということで観ることが出来ました!結果オーライです。ディスカウントで2人で£7(約1500円)で観れたのも嬉しい◎

d0012451_6105643.jpg予告編を観てからというものすごく観たかった作品ですが、やっぱり期待通りのB級な前半には相当笑いました!ジャック・ブラック、とにかくやってくれてます。最高です。過去の映画の模作として"Sweded movie"を主演の二人が撮影するのですが、何もかも思い切りチープで可笑しい。話は完全にコメディーのまま突っ走るわけでもなく、後半は良いお話にまとまっており、インディペンデントな映画作りを愛してやまない監督の思いが込められている気がしました。ミシェル・ゴンドリーの作品は『エターナル・サンシャイン』が一番好きだけど、どれも基本的に好きだなーと再確認。もっと色んな映画が観たくなっちゃいました。

オフィシャル・サイト
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by skintandminted | 2008-02-22 07:27 | movie

Factory Girl

映画『Factory Girl』観ました。
シエナ・ミラー主演と聞いたときから気になってたんですが、期待以上に良かったです。
シエナはイーディのイメージとは少し違うかな、とも思ったけれど、ショートヘアもメイクも良く似合っていたし、やっぱりモデルのような体系なので60年代ファッションが映えるんですよね。あえて言うならばイーディが中世的な顔立ちなのに対して、シエナは美人顔という違いかなあ。ガイ・ピアースのウォーホルも良かったです。ヘイデン・クリステンセンのディラン(この映画ではディランの名前を出せなかったのでビリーという名前ですが、ディラン役です。)は、やっぱりちょっとイメージ違うんですけど、まあ、ハンサムですよね(笑)なんかヘイデンって顔が整い過ぎてるためか、たまに表情がぎこちなく思えるのですが、、、 (ファンの方、ごめんなさい。)

d0012451_9253056.jpgこの映画の見所の一つはもちろんファッションなのですが、イーディという人に焦点を絞ることによって見えてくるウォーホルの人物像やFactoryの内情もとても興味深いです。彼女は彼らの虚栄や虚無を表す、とても象徴的な存在だったんじゃないかと思います。特に映画後半、"Superstar"という皮肉なレッテルを完全に捨てることも繋ぎ止めることも出来ない彼女の不器用さは観ていてとても心が痛い。(←の写真はシエナ)

d0012451_925532.jpg(←は本物のイーディ)
私がイーディ・セドウィックを知ったのは大学生1年生の時。もともとはアンディ・ウォーホルらに代表されるNYアンダーグラウンド文化に興味を持って調べていたのだけれど、彼女の伝記などを読むうちに、私の中でのウォーホルの株は大いに下がってしまった。繰り返されるモンローのイメージのように、ウォーホルは次々と"super star"を創りあげては何にも執着せず、インタビューではいつも煙に巻くようなコメントをしていて、いくら調べてもあまり夢中になれなかったというのが正直なところ。2人の間で何があったのかは正確にはわからないし、イーディの悲劇はウォーホル一人のせいではないけれど、ミューズを見捨てるアーティストだなんて、と正直ガッカリしてしまったのを覚えている。でも、だからこそウォーホルの周りには常に刺激的な人たちがたくさんいたのだろうし、60年代のNYはあそこまで面白かったのかもしれないけれど。。
話がイーディから逸れてしまったけれど、お洒落でポップな60年代の裏側というものが見えるこの映画、なかなか面白かったと思います。

気になったこと
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by skintandminted | 2008-01-28 10:58 | movie

"Control"

d0012451_761132.jpg先日"Control"という映画を観てきました。Joy Divisionのボーカル、Ian Curtisに焦点を当てたストーリーのこの映画、製作の噂を聞いたときから気になっていたんです。写真の"The coolest Brtish movie of 2007"(The Independent)をはじめ各誌の評価も良いようですし、ファンとしては期待も高まる!
しかし気合を入れ朝一の回に出掛けたのですが,「赤ん坊連れの母親onlyの回」と言われてしまい、出直すことに・・・。さすがに赤ん坊と一緒に観るわけにはいきません(笑)が、この映画にそんな回を設けるなんて、さすがイギリス!と変なところで感心してしまいました。

ネタばれにならないよう感想を書きますと、Ian Curtisという人物像を深く掘り下げた内容で、とても貴重&興味深い映画になっています。レビューどおりスタイリッシュな部分(モノクロの映像や音楽)と、リアリティーのあるストーリーとのバランスが丁度良く、ファンでなくともぜひお勧めしたい。映画"24 Hour Party People"は音楽ドキュメンタリーでしたが、こちらはよりドラマ性が強く、何よりとてもパーソナルな映画。奥さんの本をベースにしているだけあって、今まではぼんやりとしかわからなかったIanの人間像が見えてきました。主役のSam Rylieの演技も素晴らしい。演奏シーンなどには見入ってしまいます。
この映画を観て改めて気が付いたのですが、Ianは私と同い年で亡くなったんですね・・・。彼の音楽や詞からすると、とてもそうは思えないのですが。
ちなみに"Disorder"がJoy Divisionで一番好きな曲です。

それにしても、イギリスに来てから音楽ネタ増えましたね(笑)
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by skintandminted | 2007-10-12 07:26 | movie

ジョゼと虎と魚たち

d0012451_21251733.jpg最近邦画をレンタルして観ることが増えている。数年前までの私はほとんど洋画にしか興味がなかったのだけれど、邦画を観始めると邦画には邦画の良さがあるなーと今更ながら気が付いた。何が良いかって、やっぱり、登場人物や切り取られた場面に親近感が湧くこと。日本語の微妙なニュアンスも含めて、大部分をそのまま理解出来るというのが嬉しい。洋画には確かに新しい考えや知らない文化に触れられるという利点があるけれど(そしてスケールも違う)、最近は邦画で日本のことを再認識しているようなところがある。湿っぽいけれど、懐かしい感覚。なんともいえないたたずまい。良い邦画はかめばかむほど味わいを増すようなところがある。

そして、ようやく観たのがこの『ジョゼと虎と魚たち』。 犬童一心監督の『メゾン・ド・ヒミコ』は以前観た事があったけれど、私は『ジョゼ~』の方が好きだった。


-感想-(!ネタバレあります!)

忘れられない恋愛の記憶。オープニングで語られるのは最初から過去形で、結末が判ってしまうようで嫌だなあと思ったけれど、最後まで観て納得した。これは恋愛映画だけれど、ただ一組の男女が付き合って別れる、という話とは少し違う。足が不自由なジョゼは、外界からの生活とは切り離された人生を送っていて、恒夫との結びつきは恋愛というよりも、人が人を恋しい、関わりたいと思う心理(同性や異性に限らず)から来ているような気がしたからだ。まー、恋愛と同じといえば同じ・・・なのだろうけど、とにかくジョゼの前には恒夫が現れて、そこからジョゼの世界が広がったことは確かだ。ジョゼがそれまでの自分のことを「深い海の底にいた」と話すシーンがあったけれど、その孤独にも気が付かず生活していたジョゼにとって、恒夫はある意味で限りなく優しく、ある意味で残酷な存在であったのだと思う。
恒夫がジョゼのことを愛しいと思うのも、だんだん重たいと感じるのも、矛盾しているようだけれど、同時に心の中で存在してしまうのが現実の悲しいところ。でもそれは、(今までイマイチ好きになれなかった)妻夫木君が普通の大学生を好演していたので、そこまでドロドロした感じにはならなかったけれど。別れの理由を、「僕が逃げた」って言い切ってるし。。。、恒夫は「心は優しいけど、無邪気さや素直さが時に相手にとって残酷な場合がある典型」だと思う。だから恒夫の元彼女はこうジョゼに言い放つ。「恒夫君はそんなご立派な人じゃない」と。
でもジョゼにとって、恒夫が「ご立派な人じゃない」からこそ魅力的だったのかもしれない、と思う。自分に対して素直に振舞う彼に対して、ジョゼが惹かれていったのは確かだからだ。ジョゼの食事を「美味い」と言って食べる恒夫。ジョゼの笑顔を見て、嬉しそうな顔をする恒夫。ジョゼは恒夫が自分から離れていくことも止めなかった。おそらく、恒夫のことを深く理解していたからだ。ジョゼにとって、恒夫は唯一の観察対象だ。恒夫がジョゼを理解するのと、ジョゼが恒夫を理解するのでは、ジョぜの方が上手なんじゃないかと思う。
恒夫はラストで泣き崩れた。ジョゼは車椅子で軽やかに走っていた。でも、逆だって想像できるだろう。恒夫が笑顔で日常を送り、ジョゼが過去を思い出して泣いているところを。お互いがお互いの人生に深く影響を与えるということが、恋愛の素晴らしいところであり、怖いところでもある。
だからこそジョゼは、二人で過ごした時間を悔やむことはないのだろう。
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by skintandminted | 2007-07-19 22:43 | movie

全員片思い。

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邦画には疎い私なのですが、気になっていた『ハチミツとクローバー』をようやく観ました。原作も読んだことがなかったんですよね。(漫画は好きだけど、少女漫画をあまり読まない。)でも映画を観て、読んでみようかな~という気分になった。なんかキラキラしてて、切ないんだけどなんだか羨ましく思える登場人物たち。大学を卒業したばかりなので、学生時代のことをふっと思い出したり。
でも、学生時代にサークルとか打ち込んでたなら別なんでしょうけど、団体で行動することがほとんどなかった私。映画を観ながら、「ああ、なんか青春ってこんな感じなんだろうな」と思いながら、切ない場面でちゃんと切なくなってる自分が切ない気もします(笑)
あともう一つ思い出したのは、片思いをしてた頃の自分。好きな人には嫌われたくないし、でもこれ以上どうしていいかわからない・・・っていう乙女な悩みも「今は昔」状態だけど、ちゃんとあったなあーなんて。というわけで、関めぐみが演じてたあゆにはちょっと共感。真山が「なんか食べようよ」って言った後で、平静を装いながらも、内心嬉しそうにレストランの候補を挙げたりして、そういえば片思い中ってそんな感じになるかもーなんて。冷静でいようとしても、絶対そうなれないんですよね。すごく小さなことで一嬉一憂したりして、そういう気持ちの揺れを「切ない」っていうのかも、なんて。

なんか全然感想にならなかったけど、ちょっと良い気持ちになった映画でした(笑)
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by skintandminted | 2007-05-22 22:11 | movie