人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マリー・アントワネット

マリー・アントワネット_d0012451_21233035.jpg
先日、前々から楽しみにしていた映画『マリー・アントワネット』を観て来ました!『ヴァージン・スーサイズ』『ロスト・イン・トランスレーション』で表現したガーリーな世界観はスケールを増して、確かにソフィア・コッポラにしか撮れないような映画になっていたと思います。

例えば冒頭。
カッティング・ギターが印象的なポストパンク・ナンバーに、黒字にピンクのクレジット。そして上の写真の映像が突如現れる。「あー!なんだっけこの曲・・・」と後々調べてみるとギャング・オブ・フォーの"ナチュラルズ・ノット・イン・イット"。ソフィアって、こういうミスマッチなものを組み合わせるセンスは本当に上手なんですよね。パステル・カラーで彩った世界に、インディーロックやパンクを流す。正直に言って全部が全部成功しているとは言えないけれど(The Strokes微妙だった・・・。)好きなものを自由に表現している彼女の監督業はなんだか羨ましい。旦那様のバンド、Pheonixはプチ・トリアノンでギター弾いてるし(笑)ベルサイユ宮殿での撮影といい、ラデュレのスイーツ、マノロのシューズ等、女の子なら誰もがため息をつくような舞台や小道具。それだけでも映画を観た満足感が充分に得られる、と言ってしまえるかも。

マリー・アントワネット_d0012451_2181677.jpg楽しくてふわふわした世界の裏側、傷ついて孤独な女の子の心情を描くこと。
そのことにかけては、ソフィア・コッポラは他のどの監督よりも現代的にセンス良く映画を撮れる。ただしデリケートなテーマだけにスケールが大きいと散漫な印象になってしまうのは避けられないのかなあ、と。主演のキルスティン・ダンストの等身大のマリー・アントワネットは良かったと思うのですが、ストーリーは若干消化不良。。。

そういえばルイ16世役のジェイソン・シュワルツマン、「はっきり言ってオタク」なルイの王太子時代をコミカルに演じていました。あとはスティーブ・クーガンとアーシア・アルジェント!単に彼らが好きな役者、っていうのはありますが。
by skintandminted | 2007-01-29 21:38 | movie


<< 週末 懐かしい・・・レポート >>