夜は短し歩けよ乙女

d0012451_2295235.jpg以前、本屋で平積みにされているのを見かけて以来、なんとなく気になっていたのがこちら。『夜は短し歩けよ乙女』というタイトルも、レトロ・ポップなイラストも、ちょっと演出過剰な気がして、天邪鬼な私は購入に至らず。でもやっぱり、amazonのレビュー(高得点)を見たり、京都が舞台のファンタジーなんて聞くと読んでみたくなって・・・。(以下、ネタバレ注意。)

内容は、かなり飛んでます。ストーカーそのものな「先輩」も、天然(?)すぎてどうにもこうにも感情移入できない「乙女」も、二人を取り巻く人々や出来事も、小説というより、漫画のような世界感。レビューで、「高橋留美子っぽい」と書いてあったけれど、ナンセンスに誇張された台詞、どこか懐かしいような感覚を誘う情景描写、完全には笑えないけど、きっとシュールさを狙ってるのであろうユーモアなどなど、たしかにそれっぽい感じはあるなあーと納得してしまった。
万華鏡のようにくるくると展開するファンタジックなストーリーに付いていけるかが、この本を楽しむ分かれ道な気がします。

確かに巧い。
でも何かが物足りない。
私は上のような感想を抱いてしまったのだけれど、それでも読み物としては面白かったのです。
ファンタジーじゃなければ、なんてことないストーリーなのでしょう。
最後の章なんて、ベタすぎてこっちが恥ずかしくなるような。
でも普通に考えると恥ずかしい、モテナイ大学生の恋愛を、非現実的な人物や出来事で盛り上げつつ、やっぱりベースは恥ずかしいんだけど、それでもいいよね、だって楽しいから、みたいな肯定的な感じは気持ちの良い作品だと思います。(長い感想・・・)
あと京都の町並みが目に浮かぶようなので、映像にしたら良さそうな作品だと思いました。

あわよくば、「黒髪の乙女」が天然キャラでなく、もう少し現実感のある「乙女」だったら良かった。
手をグーにして→「おともだちパンチ」、姉から教えてもらったお祈りの言葉→「なむなむ!」って、なんだよ・・・と突っ込みながら読んだ私は、こういうファンタジーに向いてないのでしょうか。それとも心が荒んでいるのでしょうか。



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最初に断っておくと、本の話とは一切関係ありません。

最近私も彼も忙しく、仕事の後に会えても10時過ぎみたいな時があり、そうすると食事場所が見つからないこともしばしば。
夜は長いのに、バーしかやってないなんて!と土曜の新橋で嘆く私。
適当に空いてる店に入ればいいかな、という彼。
美味しくなかったらさらに不機嫌になりそうなことうけあいな私。
・・・というわけで、しばし必死で携帯でお店を探します。

そこで訪れたのが、銀座のvini italiano Oseiというワインバー。
こじんまりとしたビルの一角にある、おそらく調べないと行く機会がないであろうお店。
ワインバーなのに、メニューは通常のものと、黒板一杯に書かれたおすすめがあって、前菜にパスタにメインと、コースのようにちゃんと食べられる。
この日はラストオーダーぎりぎりだったので軽めに前菜やパスタを頼んだのですが、どれも美味しかった!

帰り際にマスターから、「食事は足りましたか?」
私「ええ、大満足でした」
マスター「それは良かったです。かなりの勢いで食べてらっしゃったので・・・」
と言われたときは、苦笑するしかない私たちでしたが。(恥)

頑張ってお店を探して、それが当たりだった時の嬉しさと言ったらありません。
だって夜が遅くても、ちゃんと作られた料理を食べたい。
だからこういうお店って貴重だなーと思った一夜でした。
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by skintandminted | 2009-03-15 23:10 | book


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